4月16日月曜日。はな曇り
お昼前。
ふらふらと予定にない道を自転車で走っていたら、手ごろな花屋さんが
あった。
ちょうどいい花があった。ピンクのバラにした。
夜。
ゆっくり出汁取っているはずの鍋がグラグラ煮えていて、出来上がった
かなと思った蒸しものは、火が点いていなかった。
夕方。
左足が攣った。ちょっと休んでまた自転車をこいだ。右足が攣った。ちょっ
と休んでまたこいだら、右足がねじくれそうになって、自動車がぶんぶん
走っている道端でしゃがんでいた。
昼すぎ。
スーパーで闇雲にのろのろとカートを押していると、
♪もぉっと~ 優しくすればーよかったぁーー
とか何とかいう歌が聞こえてきた。ふざけんな。余計なお世話だ黙れ。
心の叫びが通じたのか、放送が入って曲は途中で消えた。
朝早く。
娘が学校から帰ってくるまで待ってておくれと声をかける。
返事はない。
昨日の夕方からあとは、一回喉を鳴らしただけだった。
昨夜は御馳走も食べず、水も私が差し出したのをお義理で飲んだだけ。
息子は朝方まで付き添っていた。臨時の小さなベッドで、幸せそうな顔を
息子に見せたそうだ。そのあと自力で、娘の布団に向かったそうだ。
昨日。
カツオのたたきが安かったから夫にいっぱい買ってきてもらった。一切れ
ぶん細かく切って皿に乗せた。もう一切れぶん細かく切って、小さなタッパー
に入れた。あと数切れ、解凍され切っていない部分を冷凍保存。
あと二日、これを食べさせてあげられる。
好物のレトルトパックを一ダース買ってきて、切れそうになっていた猫の
ふりかけと、切れていたおやつも買ってきた。冷凍庫にはまだイナダの
刺身も一回分残っている。
だけど、前の日まではパクパク食べていたのに、今日は食べない。それでも
自力で私の椅子に登った。降りるとき転げ落ちた。目の前で降りるそぶりを
見せてくれたら、下ろしてあげたのに。あくまで自力で行動する。
今日の朝。
夫がまだ出かけていないので、告げに行く。
その時まで、夕方、ひょっとしたら明日か明後日までと思ったのに、口を衝
いて出たのは「もう虫の息なんだ」だった。
夫を見送ってしばらくぼうっとしていた。
急に何かを感じた。「あ、だめだ待って」と叫んでしまった。あわてて見に
行ったら、もう息を引き取っていた。
一昨年。
相棒に別れを告げさせようと死に顔を見せたら、プイと向こうを向いた。
それから何日も相棒を探しまわっていた。
夕方。
夫からの着信が入っていることに気付く。まだ10分前だ。
昼休みに夫に連絡するつもりが、気がついた時には2時をとっくに回って
いて、茫洋とした頭のまま、あちこちに用足しに回っていた。
電話したら、「子供たちから聞いたよ」という。
夜。
ばんごはんを作るのが一向に進まなくて、今日の間抜けを告白する。
「ひょっとして動揺してる?」
「動揺しまくり」
私はパニクったり動揺してしまうと、のろのろしてしまうので、傍目には
落ち着いているように見えるらしい。
ご飯の水分量を間違えていたことが、食べ始めて判明した。
数ヶ月前。
「もう手の施しようがないんですよ」
と獣医は言った。
けっこう前。
子供たちが○○歳くらいになるまで生きててね。と彼女たちに言った。
実際その通りになった。もっと欲張って、あと10年くらい上乗せして
おけばよかった。
昨日のらばQの記事を見て、思い出した。
http://labaq.com/archives/51740231.html

